アワビの種類と地理的分布

クロアワビ

 アワビの仲間は世界中でおよそ100種類。日本産のアワビは10種類で、大型の6種が食用にされています。 左の写真はクロアワビです。

和名学名
クロアワビHaliotis discus
エゾアワビHaliotis discus hannai
メカイアワビHaliotis gigantea
マダカアワビHaliotis madaka
トコブシHaliotis diversicolor aquatilis
フクトコブシHaliotis diversicolor diversicolor

主な大型アワビの地理的分布

 アワビ類の地理的分布は種類によって異なります。北日本の冷水域にはエゾアワビ一種だけが分布し、中部の温水域にはクロアワビ・メガイアワビ・マダカアワビおよびトコブシが、南日本の亜熱帯域にはフクトコブシ、マアナゴ、イボアナゴ、チリメンアナゴ、ミミガイなどが分布します。また、鹿児島県の甑島には飛び離れてエゾアワビが棲息します。
 朝鮮半島から中国中部にはエゾアワビが棲息しますが、済州島にはクロアワビ・メガイアワビ・マダカアワビの3種が棲息します。
  これらの分布は海流によって影響され、本州北部では対馬暖流の影響がある日本海側ではクロアワビ・メガイアワビ・マダカアワビの3種が青森から北海道南部まで棲息しますが、太平洋側では茨城南部までで、それより北の福島・宮城・岩手県までは千島海流の影響でエゾアワビしか棲息できません。 
 アワビの 種類は世界で約100種以上といわれています。  有用種の分布域は北半球では、アジア大陸東岸、北米太平洋岸、ヨーロッパ大陸南西岸、南半球ではオーストラリア大陸南岸、ニュージーランド周辺および アフリカ大陸南端です。 漁獲対象としている国は主に日本、中国、韓国、フィリピン、米国、メキシコ、 カナダ、  オ??ストラリア、ニュ??ジ??ランド、南アフリカです。  これらの国々の総生産量はFAO漁獲統計年報によれば1982??1985年の4年間で平均 17,000トン、 1990年は16,875トンです。

 

監修・資料提供:小池康之(元東京海洋大学助教授)