アバロン・ネット保育礁
1.放流稚貝と藻場を守る
放流するアワビ種苗はわずか体長2~3cmなので、魚介類(ベラ、タコ、エビ、カニなど)の格好の餌食です。 私たちは、アバロン・タグの普及活動と同時に、東京海洋大学における放流種苗の生残率を高めるための研究開発を支援しています。
その成果の一つが稚貝保育礁(登録実用新案第3419422号・国立大学法人東京海洋大学)です。海事・水産振興会では平成21年度から、稚貝保育礁の技術をベースに『アバロン・ネット保育礁』TMの普及・販売活動を開始しました。
アバロン・ネット保育礁は、丈夫で取り扱いが容易なFRP製の人工漁礁です。自然石を軽量なFRP製ネット素材で包むシンプルな構造と、設置規模に合わせた柔軟な設置が可能であることが特徴です。
小型のバッグ状のものでは、漁業者自身が少人数で設置作業を行うことが可能です。直方体形状のものでは、立体的 に自然石の漁礁を構築することができます。
<< 主な機能 >>
- アワビ稚貝などをアバロン・ネット保育礁の間隙に放流することで、放流直後の捕食者による食害(減耗)を防止する効果が期待できる。
- 海藻への食害を防いで藻場形成・磯焼け対策として期待できる。

(例) アバロン・ネット保育礁から藻が生えている様子

(例)キタマクラが網目を通ることができず、放流稚貝を捕食することができない。

2.本事業の概要
(1) 特許出願等:登録実用新案第3419422号 (国立大学法人東京海洋大学)
(2) 商標出願等:出願中 (特定非営利活動法人海事・水産振興会)
(3) 共同事業体
- <技術開発・技術指導>東京海洋大学産学・地域連携推進機構
- <普及活動>NPO法人 海事・水産振興会
- <製造> 大嘉産業株式会社、宇部日東化成株式会社
- <販売>小倉貿易株式会社(平成21年度~平成22年7月)
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